課題概要
研究期間:2012年4月~2015年3月
本研究では,系列データから得た有用な系列パターンを用いて,データマイニングプロセスにおける属性構築を行う手法の開発を目的とする。従来の属性構築では,質的な値をもつ名義属性への論理演算や量的な値をもつ数値属性への算術演算を用いて,所与の属性から新たな属性の生成を行ってきた。しかしながら,従来手法では,表形式データセットから同一形式への変換であり,より多くの異形式データからの属性構築は不可能であった。これに対し,本研究では,名義値の列として各データが表現される系列データから,表形式データでの属性を構築する手法を開発する。これにより,目的概念を説明する有用な系列パターンが属性として構築されたそれらの出現情報を基に同定可能であることを示すことを目的としている。
成果リスト
2014年度
- 阿部秀尚: “Twitter上での発話履歴の時系列パターンに基づく特定発話行動予測手法の開発“, 情報処理学会 第178回知能システム研究会, 情報処理学会研究報告. ICS, [知能と複雑系] 2015-ICS-178(11), pp. 1-5 (2015)
- 阿部秀尚: “フォロワーの興味抽出における系列パターン評価指標利用の検討“, 人工知能学会 第102回知識ベースシステム研究会, pp. 57-61 (2014)
2013年度
- 阿部秀尚: “系列パターン評価指標によるトレンド検出傾向の比較“, 人工知能学会 第101回知識ベースシステム研究会, pp. 1-4 (2014)
- Hidenao Abe: Developing Transferable Clickstream Analytic Models Using Sequential Pattern Evaluation Indices. In Proc. of AMT 2013, LNCS 8210, pp.177-186 (2013)
- 阿部秀尚: “クリック系列パターンマイニングにおける用語性判定指標の算出と比較“, 人工知能学会 第100回知識ベースシステム研究会, pp. 7-10 (2013)
2012年度
- Hidenao Abe: “Analysis for Finding Innovative Concepts Based on Temporal Patterns of Terms in Documents” Theory and Applications for Advanced Text Mining, Shigaki Sakurai(Ed.) , pp.37-50 (2013)
- 阿部秀尚: “系列パターン評価指標群に基づく転移型クリックストリーム予測モデル構築の検討” 社会システムと情報技術研究ウィーク2013 (電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究会), 人工知能と知識処理 112(477), pp.25-30 (2013)
- 阿部秀尚: “プロセスマイニングにおける系列パターン生成と評価指標群に関する考察” 第8回情報システム学会全国大会, E2-4 (2012)
- 阿部秀尚: “テキストマイニングにおける語句計量化指標群の利用に関する一考察“, 2012年度人工知能学会全国大会(第26回), 3K2-NFC-3-2 (2012)
各種リンク
- 系列パターン評価指標計算プログラム
- KAKENへのリンク